番外編 はむはむヘヴン 節分編(和啓ver.)

  「鬼は外、福は内・・・鬼は外、福は内・・・!」
  今日は節分。俺は寒さに負けない元気な声を出して豆撒きをしてた。窓やドアが開いてるから少し・・・ううん、本当はかなり寒いけど、豆を撒くのは面白い!えいっ、えいっ、と調子に乗って撒いてたら、和希ハムが俺からそっと豆を取り上げた。
  「啓太ハム、もうこのくらいにしよう」
  「え~、あともう少し豆撒きしたかったのに・・・」
  「でも、食べる分も残しておかないと駄目だろう?はい、啓太ハム」
  和希ハムが豆を摘まんで俺の前に持って来た。うっ、と・・・内心、俺は怯んだ。
  豆を撒くのは好きだけど、食べるのは・・・実は少し苦手だった。炒っただけの豆はぽそぽそして、未だお子様味覚の俺にはあまり美味しいとは思えなかった。和希ハムだって、そのことは知ってるはずなのに・・・
  渋そうな顔をする俺を見て、和希ハムがクスッと笑った。
  「きちんと食べれたら、口直しに啓太ハムの大好きなものをあげるよ」
  「えっ!?本当、和希ハム?」
  「ああ」
  「なら、食べる!」
  あ~ん、と俺は口を開けた。別に豆は嫌いって訳じゃないし、和希ハムは俺に嘘はつかないから。もしかしたら、苺かもしれないし!いや、絶対、苺に決まってる!同じ食べるなら、豆より苺!俺、苺、大好き!
  「もくもく・・・もくもく・・・」
  和希ハムが口に入れてくれる豆を俺は全部、ちゃんと食べた。最後の一粒を食べると、和希ハムが言った。
  「はい、終わり」
  「ふう・・・なら、今度は苺が良い」
  早速、俺は口直しを強請った。すると、和希ハムはふわりと微笑んで俺の手をキュッと握り締めた。
  「苺より、もっと好きなものが啓太ハムにはあるだろう?」
  「・・・?」
  コクンと俺は首を傾げた。苺より好きなもの?何だろう?俺、苺が一番好きなんだけど・・・
  和希ハムの言葉の意味がわからなくて困ってると、軽く手を引かれた。一歩、前に進んだ分だけ二人の距離が近くなる。和希ハムが真っ直ぐ俺を見つめた。何か・・・ちょっとドキドキしてきた。
  「苺より好きなもの・・・わかった?」
  楽しそうな声で和希ハムが囁いた。
  「・・・ううん」
  俺は小さく呟いた。だって、和希ハムの深い海の様な瞳を見てると、好きって気持ちで胸が一杯になってくるから。和希ハムのこと以外、何も考えられなくなってしまう。いつも優しくて、温かくて・・・たとえ、三千テチテチ離れてても、必ず俺を護ってくれる。こんなハム、他にいない。俺、和希ハムが好き・・・大好き・・・
  うっとりしてる俺の頬を和希ハムの掌がしっとりと包み込んだ。
  「なら、俺が教えてあげる」
  「うん、和希ハム・・・あっ・・・んっ・・・」
  それから後は俺達だけの秘密の時間・・・♪

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