番外編 はむはむヘヴン ハロウィーン編(中啓ver.)

  俺は目の部分だけを切り取った大きなシーツを頭から被ると、本を読んでる中嶋さんハムにテチテチと駆け寄った。
  「わあ~」
  「・・・」
  でも、中嶋さんハムは微動だにしなかった。
  「もう・・・少しは驚いてくれても良いじゃないですか、中嶋さんハム」
  俺はプクッと頬を膨らませた。折角、ハロウィーンの仮装したのに・・・
  「目の前で準備をして何をするつもりか見えているのに、どう驚けば良い」
  顔も上げずに中嶋さんハムが言った。
  「だって、隠れてやっても驚いてくれないじゃないですか」
  「当然だ。その程度で驚くハムがいるか」
  「なら、同じじゃないですか~」
  俺はパタパタと両手を振って不満を訴えた。なのに、ここまでしても、中嶋さんハムはチラッと視線を動かすこともしてくれなかった。俺はガッカリした。もう良いです。他のハムを驚かしに行きます・・・
  寂しさを堪えて、俺は一人ドアへ向かった。すると、背後でパタンと本を閉じる音が聞こえた。
  「何か忘れていないか、啓太ハム?」
  「忘れて・・・あっ!!」
  そうだった。一番肝心なことを忘れてた。俺は改めて中嶋さんハムに向き直ると、両手を差し出した。お菓子をくれってのがバレバレだけど・・・
  「Trick or treat!」
  「・・・」
  すると、中嶋さんハムはなぜか真剣な眼差しで俺をじっと見つめた。まるでヴェールでも扱う様に静かにシーツを捲る。
  「何もない場合はどうする、啓太ハム?」
  「えっと・・・あの・・・悪戯、します」
  何か妙に緊張してきた俺の耳元で、中嶋さんハムがお菓子よりも甘く熱い声で囁いた。
  「良いだろう・・・なら、今夜はお前に一杯、悪戯して貰おう」
  「・・・!」
  ポンッと俺は沸騰した。それから後は俺達だけの秘密の時間・・・♪

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