The Garden

猫の管理人が主の趣味を徒然なるままに綴りました

  玄関のドアが開いた瞬間、頭から白いシーツを被った俺はその前に立ちはだかって大きな声を上げた。
  「わあ~」
  「・・・」
  和希ハムは声も出せず、目を見開いてる。やった!やった~!驚いてる!
  俺はパタパタと羽ばたきながら、嬉しくて和希ハムの周りをクルクルと踊った。あっ、いや、回った。
  「えっと・・・あの・・・啓太ハム、何をしているんだ?」
  「何って見ればわかるだろう?ハロウィーンの仮装だよ」
  ちょっと古典的だけど、仮装と言ったら、やっぱりお化けが基本だから。俺、一度、やってみたかったんだ、これ!
  「ああ、成程」
  「折角、お化けの仮装したんだから驚かせたくてさ。まずは和希ハムで試してみたんだ。成功したから、他のハムの処にも行ってくる!」
  タ~ッと駆け出そうとした俺を、和希ハムが後ろからふわりと抱き留めた。
  「和希ハム?」
  「駄目だよ、啓太ハム」
  「え~、どうして?」
  シーツから顔を出して、俺は不満そうに頬を膨らませた。すると、和希ハムが優しく言った。
  「まだ忘れていることがあるだろう?ハロウィーンの仮装は何のためにするんだ?」
  「あっ、そうか」
  俺はポンと手を叩いた。
  一番肝心なことを忘れてた。俺はシーツを被り直すと、和希ハムに両手を差し出した。お菓子をくれってのがバレバレだけど・・・
  「Trick or treat!」
  「・・・」
  すると、和希ハムが急に真剣に俺を見つめた。まるでヴェールでも扱う様に静かにシーツを捲る。
  「和希、ハム・・・?」
  何か妙に緊張してきた俺の耳元で、和希ハムがお菓子よりも甘く熱い声で囁いた。
  「良いよ・・・今夜は啓太ハムに一杯、ごちそうしてあげる」
  「・・・!」
  ポンッと俺は沸騰した。それから後は俺達だけの秘密の時間・・・♪
テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学
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