The Garden

猫の管理人が主の趣味を徒然なるままに綴りました

番外編 はむはむヘヴン 石塚さんハム片想い編 (和啓ver.)

  「テチ、テチ、テチ!テチ、テチ、テチ!」
  お日様の匂いのする風の中を、俺は茶色の麦藁帽子を被って一人で散歩してた。
  暑さに弱いハムだけど、俺はこういう日は嫌いじゃない。緑の野原は気持ち良いし、蒼い空は・・・ちょっと眩しいけど、うん、良い感じ!でも、そろそろ帰ろうかな。結構、歩いたし。そう思ったとき・・・
  「わっ・・・!」
  突風が俺の帽子を吹き飛ばした。すぐさま頭に強い陽射しが照りつけてくる。
  「あっ、俺の帽子~!」
  俺はパタパタと走り出した。すると、その先に石塚さんハムがいた。石塚さんハムは転がってきた帽子をタイミング良く捕まえると、俺の方へやって来た。
  「はい、伊藤君ハム」
  「はあ、はあ・・・有難う、ございます、石塚さんハム」
  俺は受け取った帽子を被ると、ペコッと頭を下げた。石塚さんハムが柔らかく尋ねた。
  「散歩ですか?」
  「はい、石塚さんハムはどこへ行くんですか?」
  「伊藤君ハムを探していました。和希様ハムが心配していますよ」
  「あ・・・ごめんなさい」
  シュンと俺は小さくなった。すると、石塚さんハムは小さく微笑んだ。
  「和希様ハムは過保護な方なので伊藤君ハムも大変ですね。でも、あまり陽射しの下に長くいてはいけませんよ。ハムは暑さと水に弱いですからね」
  「はい」
  コクンと俺は頷いた。
  「では、戻りましょうか」
  石塚さんハムの言葉に従おうとして、俺は急に酷い疲れを感じた。走ったりしたから少し暑さに中ったのかもしれない。でも、これ以上、石塚さんハムに迷惑はかけれないから、俺は頑張って歩こうとした。
  「どうぞ、伊藤君ハム」
  「・・・!」
  不意に石塚さんハムは俺に背中を向けて跪いた。
  「石塚、さんハム?」
  「私は先ほどまで涼しい場所にいましたが、伊藤君ハムは二十分も外を歩いていましたから無理をしてはいけません」
  「でも・・・」
  「その顔色で和希様ハムのところへ戻れば、更に心配させてしまいますよ。暫く私の背中で休んだ方が良いでしょう」
  「・・・!」
  石塚さんハムは俺の具合が悪いことにちゃんと気づいてた。確かに歩かなければ、体温が下がって直ぐ元気になるんだけど・・・石塚さんハムにそこまでして貰っても良いのかな・・・
  「さあ、伊藤君ハム、あまり和希様ハムを待たせると更に大事になってしまいますよ」
  「わかりました。あの・・・有難う、ございます」
  俺は、そっと石塚さんハムの背中に乗った。誰かにおんぶして貰うなんで久しぶりで恥かしかったけど、凄く気持ち良かった。身体が楽になったせいか、何だか少し眠くなってくる。
  「石塚、さん、ハム・・・」
  「はい、何ですか?」
  ゆっくりと石塚さんハムが歩き始めた。その振動が俺を益々夢の国へと誘う。本当は色々言いたいことがあったけど、俺はあと一言、口にするだけで精一杯だった。大好き・・・
  少し間を置いて、石塚さんハムは静かな声で呟いた。
  「・・・私も好きですよ、伊藤君ハム・・・」
  「・・・うん・・・」
  そして、俺は完全に眠ってしまった。本当に有難う・・・石塚さんハム・・・大好き・・・
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この記事のコメント

お久し振りです。
石塚さんハム・・・
可愛いでしょうね・・・。
素敵でしょうね・・・。
これからも、ブログでその登場を心待ちにしています☆
2009-07-29 Wed 11:45 | URL | 観月香澄 #jPiHyv5g[ 内容変更] | top↑
有難うございます♪サイトでBlogで、ときに声を大にして石塚さんへの愛を叫んでいた甲斐がありました(笑)

ハムは体温調節が巧く出来ないらしく、三十度以上の場所にいたり、水に濡れるとあっと言う間に弱ってしまうそうです。可愛い啓太ハムが大変なことにならなくて良かったです。さすが石塚さんハム・・・♪
2009-07-30 Thu 01:50 | URL | Grace #-[ 内容変更] | top↑
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