The Garden

猫の管理人が主の趣味を徒然なるままに綴りました

番外編 はむはむヘヴン ヴァレンタイン編(和啓ver.)

  「えっと、後はこれに・・・」
  俺は手作りの丸いトリュフ・チョコに仕上げ用のココア・パウダーを振った。これは和希ハムにあげるから甘さは少し控えめ。でも、グランマニエの香りが漂う大人のチョコに仕上がった・・・はず。それを一つ掌に乗せると、俺は隣にいる和希ハムに差し出した。
  「ねっ、食べてみて、和希ハム」
  渡す前に本人に味見なんて変だけど、和希ハムが先刻からずっと見てるから。それに、俺も本当に美味しいかちょっと不安だった。もし、気に入って貰えなかったら、今から新しく作り直さないといけないし・・・
  「ああ、良いよ」
  和希ハムはそんな俺の気持ちを察したのか、クスッと笑って俺の手を取った。直接、チョコをパクリと食べて掌に小さくキス・・・
  「・・・っ・・・」
  「とても美味しいよ、啓太ハム」
  赤くなって俯いた俺に和希ハムは嬉しそうに言った。そして、今度は和希ハムが俺のために作った苺入りのミルク・チョコを摘まみ上げた。
  「今度は啓太ハムが味見して?」
  「うん」
  俺も本当は和希ハムのチョコが気になって仕方がなかったので、喜んでそれを貰おうと手を出した・・・が、和希ハムは渡してくれない。俺は直ぐピンときた・・・和希ハムがどうやって俺に食べて欲しいのか。
  「・・・」
  普段なら、絶対、そんなことは出来ない。でも、今日はヴァレンタイン・・・恋人同士が想いを伝え合う日。このチョコには和希ハムの心が籠もってた。やっぱり食べたい・・・たとえ、それがどんなに恥ずかしくても。
  俺は覚悟を決めた。
  「えっと・・・頂きます」
  一瞬だけ上目遣いに和希ハムを見ると、俺はチョコを持つ指をパクリと咥えた。途端に口の中に大好きな苺の香りと甘い味が広がった。
  「美味しい、啓太ハム?」
  「うん!凄い美味しい!こんなに美味しいチョコ、俺、初めて食べた!」
  「・・・良かった」
  和希ハムは艶やかに微笑んだ。
  「なら、俺にも分けて?」
  そう言うと、あっと思う間もなく和希ハムの端正な顔が近づいてきた。俺は静かに瞳を閉じた。それから後は俺達だけの秘密の時間・・・♪


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この記事のコメント

和希×啓太の甘々モードはバレンタインネタにはぴったりですね(*^_^*)ふたりでチョコを作ってる姿を思い浮かべると、ほんわかと幸せな気分になります。

秘密の時間もかわいくじゃれあってるんだろうなぁなんて思ってしまいました。
2009-02-10 Tue 19:24 | URL | pote #HfMzn2gY[ 内容変更] | top↑
二人が別々にチョコを作るよりラヴラヴ度がUPする気がして一緒にしました。やはりチョコの香りに包まれての甘々な展開こそ和啓の真髄です♪

でも、今回は危うく秘密の時間に踏み込んでしまうところでした(笑)
2009-02-11 Wed 01:06 | URL | Grace #-[ 内容変更] | top↑
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